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第2章
人とのつながりが生み出す奇跡

オーナーの視点、未来へのまなざし

 

かなめのもりプロジェクトの方向性を決定づけた造園家・高田宏臣さんとの出会いのきっかけは、千葉にある「cafeどんぐりの木」。まるで森の中にいるような小さな庭に感銘を受け、このコンセプトを武蔵小山で実現したい!と考えた井上さんに、cafeオーナーが高田さんを紹介してくれたそうです。高田さんのお仕事の現場を実際に見て、感じて、目指す未来や地球環境への情熱に触れる中で井上さんの決意は固まり、田さんのビジョンに深く寄り添う形でプロジェクトが進められることになりました。

ビジョンやコンセプトを建築やデザインを通じて具体化したのは、プロジェクトの途中段階で参加した建築家の川島範久さんです。当初は分離していた「商業ビルとしての機能追求」と「屋上緑化」のコンセプトを融合・進化させ、調和の取れたデザインへと昇華すると同時に、テナントへのアプローチや敷地内の風通し・日当たりも改善する建築計画となりました。掘削した土を壁に使うというユニークなアイデアも川島さんによるもので、地球環境への配慮を視覚的に表現するデザインとして取り入れられました。

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エレベーターホールから2階テナントへのアプローチ。

茶色の土壁は、この土地を掘削した時に出た土を再利用したもの

関わる人々が織りなす場の魅力

井上さんが「かなめのもりに欠かせない“親父さん”のような人」と紹介してくれたのが、ビル全体の管理を担う吉田昌和さんです。

 

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かなめのもりの所長 吉田昌和さん

旧ビルでの長年の管理経験で培った地域との強いつながりと、仕事に対する誠実さが井上さんの心に留まり、「かなめのもり」の所長を任されたそうです。驚いたのは、建て替えの計画段階から解体・設計・施工まで、各プロセスの打合せに井上さんと一緒に参加されたということ。「当初は“畑違い”と感じながらも、次第にビルのコンセプトを深く理解でき、竣工前から愛着が持てた」と笑顔で話す吉田さん。

実は、ビルの1階に立つガードマンさんも施工時からこの場所を見守っていてくれた方。ビルの建築プロセスを知っている方なら、愛情を持って案内してくれるはず!と考え、竣工後も関わってほしいと井上さんが直接、依頼したそうです。

 

「見栄えや見える部分だけで判断、強制しないことが高田さんとの共通点かもしれない」と井上さん。木を剪定するのではなく地面から理解し最適な手を添える高田さんのように、井上さんにも「人々の内なる思い」や「どう生きたいか」を尊重する教育者としての姿勢があります(井上さんはかつて中学校の先生だったそう‼)。

それぞれの人が持つ情熱に興味・関心があるという井上さんに導かれるようにして出会った、一人ひとりの情熱と信念が掛け合わされ、互いに触発し合いながら創造された場所「かなめのもり」。環境再生・建築・不動産・運営、どの角度から見ても妥協のないチャレンジが生んだ美しさがありました。

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かなめのもりの計画段階から一緒に考え、

ともに歩んできた井上さん(右)と吉田さん(左)

(撮影)栃久保 誠

(執筆)梶田 裕美子

ぐるぐる プロジェクト

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